渋谷系と声優とレーベルの話

はじめに

少し前に「渋谷系と声優と私」みたいな文章がちょっと話題に上がりました。 花澤香奈さんと竹達彩奈さんの音楽活動に渋谷系の流れがあって、当時の渋谷系うんぬんって。 でもそれって「渋谷系と私」*1の話題であって、なんか違うなと。

 

だったら自分の主観を書いてみよう、というのがこの記事の半分。もう半分は客観、というか図表です。 基本的にアニメ・ゲーム・声優側の人で、渋谷系については良くは知らないという方向けです*2

おまけに、ポップンプレーヤーだけにわかる話をつけておきました。

ふたりのキープレイヤー

話の中心は、花澤さんのプロジェクトの北川勝利さん(ROUND TABLE)と、竹達さんとこの沖井礼二(FROG, 元Cymbals)です。いわゆる「渋谷系」の話だとまず、ピチカート・ファイヴフリッパーズギターとなりがちですが。

 

ROUND TABLEは90年代半ばのいわゆる渋谷系全盛期くらいからずっと活動しています。アニメちょびっツ主題歌「Let me be with you」をfeat. Ninoとしてリリースし、それをきっかけに知ったという方もいるでしょう。

沖井さんはCymbals自体が「ポスト渋谷系」と言われることもあるように、後半に「渋谷系」と言われるようになった存在です。声優関係の楽曲提供はここ最近からです。

自分の感覚的には、花澤さん第1期は渋谷系色つよめかなと思います。竹達さんの楽曲は、「渋谷系」だけじゃなくて色々なミュージシャンの姿が見られて楽しいです。

ここまでを何となく図にまとめました。

f:id:AOI-CAT:20140902221629p:plain

思ったより竹達さんへ線が繋がらなかったのですが、前述の通り「渋谷系」だけでない方々が参加してます。

とはいえ、こんな集まりを見せられるとムーブメントは去っても人の繋がりは続いてるんだなぁと思わずにはいられません。

レーベルの話

そうそう、北川さんといえば坂本真綾ライブのバンマスをされていたりするせいか、てっきり花澤さんはflying dogレーベルだと思っていました。

ROUND TABLE feat.Ninoもビクターm-serve(flying dogの前身)でしたし。

そして、図。左側がZABADAK新居昭乃さん周辺で、右がVictor m-serve(flying dog)周辺です。

f:id:AOI-CAT:20140902222252p:plain

もっと線が繋がらなかった。m-serveは作品ごと、プロデューサーごとで、外から多様なミュージシャンを引っ張ってきてた(る)印象です。

ポッパーむけ

まず、wacさんは沖井さんの大学時代(サークル)の後輩です。ちなみに常磐ゆうさんはwacさんの後輩です。

ポップンのジャンルで言うと、ネオアコ「(fly higher than)the stars/ SUGI & REO」がフリッパーズですね。

そしてスウェディッシュ「カモミール・バスルーム / 常磐ゆう」渋谷系っぽい頃のギターポップ

沖井さん自身が参加された曲もあります。ポップン13のグライド「空への扉 / CHARMAINE」が最初です。

ポップン14では男性ボーカルのSONIC BOOM「Break on Through / REUNION」ポップン16ではSMOOTH SOUL「Runnin' Away / 青野りえ」で参加されてます。

これまたwacさんの先輩で、元Cymbals土岐麻子さんも参加されています。初出はGuitarFreaksV&DrumManiaVですがポップンにも移植されて、ドリームゲイザー「Little Prayer」という楽曲です。

北川勝利(ROUND TABLE)さんもポップン20で参加しています。ラウンドポップ「ゼロ・グラビティ / 北川勝利(ROUND TABLE) & acane_madder」


【pop'n music 20】ゼロ・グラビティ - YouTube

以上、駆け足でしたけど簡単な紹介でした。

*1:主観的な話は歴史の話にすると抜け落ちがちなので、これはこれで興味深くはある

*2:Cymbals好きなので、ちょっと偏ってると思われる